SKYLARKIN
proudly presents
KAZAMATSURI KENTA
MIX-CD
" LIVE AT SALOON "

01. FRIED FUNK FOOD / freak of da week
02. ALAN GLEN / stone fox chase (harmonica blow-out mix)
03. AKIO NAGASE / dance hall king
04. OMFO / gutsul electro(dj dsl fip fop bonus beat)
05. SPORTO KANTES / oh nuit
06. CUTTY RANKS / the stopper (mark rae remix)
07. LIGHTNING HEAD / ragga salsa
08. JOE BUDDENS WOOGA / ? (dubmix)
09. ? / iko iko(vocal mix)
10. OZOMATRI / yaviene el sol (the beatle bob remix)
11. SHANTEL / bucovina (haaksman + haaksman soca bogie remix)
12. SEBASTIAN ESCOFET / no te metas conmigo
13. BRAVE COMBO / tico tico
14. DUBBEN / rainha do dub
15. EL LOCO / los de a bajo
16. !DELADAP / a maro shavo (n.o.h.a remix)
17. PLENEROS DONCENO / santa maria
18. TRUBY TRIO/ jaleo(feat. concha buika senor coconut remix)
19. SABO & ZEB feat NAPPY G / jump
20. DOUBLE FAMOUS/ orca
21. BOBBY HUGHES EXPERIENCE / sahala72
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KAZAMATSURI KENTA INTERVIEW
text by
naoki yamashita(zoot+skylarkin)
+生まれも育ちも東京だよね?
そうですね。
+小さい頃の音楽との関わり方は?

母親がダンスを教えたりしてたのと母親の従兄弟がレコード会社勤めだったりしたので、色んなレコードとかサンプルカセットが家にいつもあって、それをよく聞いてました。チェッカーズとか全盛のときで。あとハーブ・アルパートとか、A&Mレーベルのアーティスト(笑)小学生のときですね。中学はボンジョビとか...バンドでギターをやってました。誰に影響受けるというより時代的なものですかね。イカ天とかのバンドブームとか。普通にツェッペリンとかオジー・オズボーンとかのハードロックをコピーしてましたね。

+学生のときに必ず回ってくる基本だよね(笑)
あとはメタルですよね、メタリカとかメガデスとか早いやつ。BURNとか読んだりとか。
+ライブハウスとかに出たりしてたの?
高校のときは地元で大学のときは新宿辺りのライブハウスにも出てましたね。
+どっちかというと今のDJとかクラブ云々の反対側の人だよね?
高校が田舎だったからだと思うんですけど、当時高校生でもDJやってる人とかいた時代なんですが、自分の高校にはそんな人は一人も居なかったですね。
+そんな人がどういうきっかけでこっちの世界に?
動機がメチャメチャ不純なんですけど(笑)大学に入ってターンテーブルとミキサーをセットで買ったんですよ。みんなはサーフィンとかスノボにいくんですけど、自分はアウトドアって感じじゃなかったし。流行ってるヒップホップとかR&Bとかを普通に繋いでみたりこすってみたりとか(笑)DJってのはこういうものなんだろうなって。
+完全にマニュアルDJだね(笑)
そうですね。だからこそクボタさんのDJを聞いたときはものすごい衝撃で...

+(笑)そりゃそうでしょう。何だこの人は!っていうか自分のDJは何なんだ?って思ったでしょう?

そうですね(笑)
+クボタのDJはどこで最初に?

バイト先の先輩が渋谷系にやけに詳しい人達で色々CD聞かせてもらったりしたんですけど、正直あまりピンとは来なかったんですよ。不思議な音だな〜くらいで。その後新宿のバイト先に移ったらそこにもそういう人達が居て。当時それだけ渋谷系が盛り上がってたわけなんですけど...「今日ソウルセットの人達とかがDJやってるとこあるから行ってみない?」ってカタリスト(新宿にあった青山MiXの系列店)に行ったんです。とにかくそこで聞いたクボタさんの選曲は衝撃で、掛ける曲全てが引っ掛かるというか..オールジャンルで掛けるDJが居るのは知ってはいたんですけど、掛け方も含めて自分が知ってたオールジャンルっていうものとは全く違うもので...。

+パーティーDJとか内輪でただ好きな物をジャンルバラバラで掛けてるようなものとは全然違ってたってことだよね。

はい。ヒップホップとかも自分が聞いてたようなものじゃなく、ラテンを使ったトラックのものだったり、そこからラテンの曲につながったりとか...カリプソなんて今みたいに流行ってないし、その当時は何ていうジャンルなのかもわからないわけですよ。(笑)一回音楽に詳しい友達連れて行って「これ何?これは?」って聞いていったんですけどどれも知らなくて(笑)

+曲もそうだけど音楽のジャンル自体も初めて知ったってことだよね?
そうですね。
+そこからクボタと一緒にやるに至るまでってどんな過程があったの?
ただ一緒にDJをしてみたいという一心でひたすらデモテープをつくって渡しに行ってましたね。
+どんなの入れてったの?

これはクボタさんが引っ掛かってくれるんじゃないかと思われる曲を入れてました。(笑)探りを入れるというか(笑)その頃の自分はクボタさんの事をちょっと勘違いしてたというか...特殊に見せるのが売りな人というか(笑)だからとにかく自分も突飛なものを探しては入れてましたね。

+クボタには聞いてもらえたの?

渡すと「聞いて来週には感想伝えるよ」って言ってくれて...それで半年くらい引っ張られるんですよ(笑)で通いつめて...。

+多分聞いてないよ、絶対。(笑)
だと思うんですよ。(笑)
+結局いつくらいに一緒にやれる事になったの?
カタリストがなくなってクボタさんがMiXに行く事になったときにやっと誘ってもらいました。その頃には知り合いが居た西麻布の328でDJやってたんですけど、辞めてミックスに行かせてもらいました。そのころ大学4年で一瞬迷ったんですけど結局就職活動もしなかったですね。やっとクボタさんとDJが出来ると思ったんで...。
+MiXに移ってから今までってどれくらい経ってるんだっけ?
僕がスカイラーキンのT-シャツのノベルティーのミックステープを作らせてもらったちょっと前くらいだったんで、もう6年以上は経ってますね。(ZOOTでKAZAMATSURI KENTA LIVE AT SALOONをお買い上げの方にはこのミックステープをプレゼント!無くなり次第サービスは停止されますのでご了承ください)
+長いね〜。そんな経ってるんだ。あのテープの評判は良かったよね。
みんなからすごい褒めてもらって...あのテープはそんなにガーッといくわけではないけどルーティンで聞けるってみんなから言われましたね。選曲の感じはクボタさんの雰囲気は確かにあったとは思いますけど..
+クボタカラーを継承してはいるけど、真似だって言われたくないから裏道を走ってるって感じだよね。(笑)
そんな感じでしたね。(笑)今でももちろん影響は受け続けてはいるんですけど...これだけ長い期間一緒にやればやっぱり染み込みますよね。
+前から聞きたかったのは、例えばクボタが掛けた曲ですごいカッコいい曲あったらそういのは全部教えてもらうの?マナーみたいなのがあるの?聞いちゃいけないみたいな。

初期は全部聞いてましたけど今は聞かないようにしてます。まぁどうしても聞きたかったら聞くことありますけど(笑)

+あとそうやって教えてもらった曲をやっぱり自分もフロアで掛けたいって思うと思うんだけど、その辺はどうなの?

昔は教えてもらった曲を片っ端から買って他で掛けるみたいなことやってましたけど(笑)MiXでやりだしてからはそういう衝動はだんだんなくなりましたね。

+その前に自分で探したいって気持ちが出てきたってことだよね。

今は完全にそういう気持ちでやってますね。

+店がオープンしてクボタとかと交代するまでって2時間くらいあるわけだよね?

そうですね。でもMiXの時は3時間近かったですかね。
+その間を一人でやるわけだよね?
そうですね。

+それがすごいよね。要はちょっとしたロングセットだよね。それを毎週毎週、ある時は週2回とかやって...それをもうかれこれ6年近くやってきたってことだもんね。相当な時間だよ、延べにすれば。たまに友達とパーティーやって一人1時間で「俺DJやってるんだよね〜」っていうのとはかなり開き有るよね。そのロングセットで自分のスタイルが出来てると思うんだよね。

そうですね。それがこのCDにも多少は反映されてると思うんですけど。
+満杯の客を前にDJをするわけじゃない、もちろん誰もフロアーには居なかったり、だけどいつでも入って来れるような状態にはしとかなきゃいけないし。もちろん少ないけどちょっとは踊る人もいるし..かといってそのお客と一気にガーッといけるわけじゃなく(笑)

お客さんも早い時間なんでそこまで本腰入れて来ないし(笑)だからそこで家で聞いた新譜をもってきて試したりとか、こっちよりあっちだなとかを毎回やることで自然に一時間くらいの良い流れが出来るようになったりとか。そういうのは最近良い時間帯にDJやらせてもらうときにもすごい役に立ってるんです。じわじわ上げてもちこたえさせてたりする時とか。逆にガーッっと上げられないっていうのもあって注意されたりもするんですけど(笑)

+それは性格の問題なんじゃない?(笑)その控えめな性格の。

そうですね。よく言われますけど。自分としてはあんまり早い時間からガシガシいくよりもそういうジワジワとした時間を作ってからクボタさん、川辺さん、笹沼さんとかに渡してあとは皆さんの選曲を一緒に楽しむみたいな感じで考えてたんですけど。

+あの3人とかと一緒にDJをやって果たしてどんなスタイルで頭角を現していくのかなって思って見てはいたんだけど、正直あの3人だからね〜(笑)それはなかなか大変な事だよね。全員超個性派だから(笑)だけどそんなに早い時間にお店行くことなかったからマツリのDJを聞く機会は実際あんまりなかったんだけど、ここサルーン水曜を3月の終わりから始めて久々にオープンからお店に居るようになり...選曲を聞いて「こんなDJは誰でもは出来ないだろう」って思った。

そう言ってもらえるとうれしいですね。
+テープに取って何回か部屋で聞いた時すごい部屋に合ってるというか、生活に溶け込むことに気づいたんだよね。例えばちょっとトイレに立ったりして戻ってきて少し踊ったり...そのあとまた座って聞いてたり、これ見よがしにあがっていくミックスではないけど、それが良いんだよね。ホントにジワジワ上がってるっていうか変わってないのか(笑)きっとあの早い時間のロングセットでやってることと、マツリの性格が...。
マッチしてるんですかね(笑)
+盛り上げんのがDJだろ?っていう考えからしたらおとなしいとかいう意見もあるだろうけどね。だからってラウンジやカフェでやるDJとも違うわけで...基本的にはビートが鳴ってていつでも入って来れるっていう状態をキープしなきゃいけないし、だけど耳触りにも気をつけなきゃいけないっていう、まぁそういう過酷な環境の中でマツリの世界が進化してきた結果、クボタの弟子とかアシスタントとかいう飾り言葉はもう要らない世界になってると思うんだよね。

例えばこの中でも掛けてるようなブレイクビーツとかをプレイする人とかで僕より上手いDJなんて沢山居ると思うんですけど、僕の場合途中から生音になったりとかそういうふうに混ぜていくスタイルになるのはやっぱりクボタさんの影響があるからなんです。

+そうだね。それが今のマツリのオリジナルになりつつあると思うよ。しかしホントにあの時間にはあんまり人が来ないからもったいないなって思う。そういうシステムにしてしまったのはクラブ側にも責任はあるんだけどね。終電で集まるのがクラブっていうね。

出来たら終電前にもちょっと寄って飲んで、聞いて、少し踊ってみたいな感じで来てくれるといいんですけどね。

+ところで他に気になるDJとかミュージシャンとかいるの?
光さんとかちゃんと聞いてみたいですね。

+光君はそれこそマツリが通ってたカタリストの早い時間のDJをやってたみたいだから同じ立場の人ではあるよね。クボタや川辺にも影響を受けてる人だと思うし。光くんのDJが終わったくらいにマツリは遊びに行ってたから知らないんじゃないの?(笑)

そうだったんですか!!!(笑)
+オモロいオチが付いたところで(笑)収録曲のコメントをお願いします。
わかりました!
>>>収録曲コメント<<<